Salzburg Festival 2025:クリスティアン・ブレックス、カラヤン若手指揮者賞を受賞

ザルツブルク音楽祭は、2025年の「Herbert von Karajan Young Conductors Award(カラヤン若手指揮者賞)」の受賞者として、ドイツ出身のクリスティアン・ブレックス氏を選出しました。国際審査員団の満場一致の評価を得ての快挙です。(公式プレスリリースPDF)


応募数・審査プロセス

  • 今回は55か国から約300名の応募がありました。
  • 書類審査を通過した8名のセミファイナリストに対し、4月にMozarteumでの「Rehearsal Day」が実施され、その後3名のファイナリスト(クリスティアン・ブレックス、ヤクブ・プシビチエン、ヨンジー・イン)が選ばれました。
  • ファイナルは8月1日~3日に行われ、それぞれがCamerata SalzburgとYoung Singers Projectの協力を得てプログラムを指揮しました。

受賞と特典

  • 優勝者には賞金**€15,000**が贈られます。
  • さらに、2026年のザルツブルク音楽祭で**ウィーン放送交響楽団(ORF Radio Symphony Orchestra Vienna)**を指揮する機会が与えられ、その演奏は“Salzburg Festival Documents”シリーズとしてCD化されます。

ブレックス氏からのコメント

“Having won the Herbert von Karajan Young Conductors Award is an incredible privilege and a great joy. Being able to conduct a concert at the Salzburg Festival is a great dream coming true. I thank the Camerata Salzburg and Christopher Humbert Jr. from the bottom of my heart for this wonderful collaboration.”
(Herbert von Karajan Young Conductors Awardを受賞できたことは、この上ない名誉であり大きな喜びです。ザルツブルク音楽祭で演奏できることは夢の実現です。カメラータ・ザルツブルクとクリストファー・ハンバートJr.に心から感謝します。)


クリスティアン・ブレックスのプロフィール

  • 現在、グスタフ・マーラー・ユース管弦楽団のアシスタント指揮者を務める。
  • Siemens Conductors Scholarshipの受賞歴があり、ベルリン・フィルのカラヤン・アカデミーで研鑽を積む。キリル・ペトレンコら著名指揮者の下でアシスタントを務めた経験を持つ。
  • ノルウェー音楽アカデミーでOle Kristian Ruudに師事。欧州各地の名門音楽大学や音楽祭で研鑽を重ねる。

過去の受賞者と本賞の意義

  • 本賞は2010年に創設され、国際的な若手指揮者の登竜門として知られています。
  • 過去の受賞者には、ミルガ・ガライニテ=ティラ(2012)、ロレンツォ・ヴィオッティ(2015)、ジョエル・サンデルソン(2021)、ハンギョル・ユン(2023)など、現在世界的に活躍する指揮者が名を連ねています。
  • ザルツブルク音楽祭は、世界的舞台での演奏機会を通じて、将来の音楽界を担う指揮者たちを後押しし続けています。

まとめ(ブログ向け短文例)

yamlコピーする編集する2025年、ドイツの若手指揮者クリスティアン・ブレックス氏が「カラヤン若手指揮者賞」を受賞しました。
55か国・約300名の中から勝ち抜いたブレックス氏は、賞金15,000ユーロに加えて、2026年にウィーン放送交響楽団を指揮する栄誉を獲得。その演奏はCD化も予定されています。
ベルリン・フィルやカラヤン・アカデミーでの経験を持つ彼の今後の活躍に、世界中の注目が集まっています。

参考リンク

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この記事を書いた人

音楽大学大学院でオペラを専攻後、ドイツ・オーストリアに留学。ヨーロッパ各地のオペラハウスの舞台に立つ中で、音楽界の多様性と奥深さ、そしてそのスピード感に魅了される。
帰国後も音楽活動を続けながら、「日本にもっと世界の音楽情報を届けたい」という思いでThe Aria Timesを立ち上げる。
好きなオペラはR.シュトラウスの『ばらの騎士』、最近気になる歌手はSaioa Hernández。美味しいものを食べることと料理を作ることが大好き。子育てに奮闘中。​​​​​​​​​​​​​​​​

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