Anna Licht– Author –
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ハンブルク州立歌劇場に新体制、クラッツァー氏が就任 若手指導陣とナチス時代の影
新総監督就任も、資金提供者のナチス協力歴史に国際的批判 🇩🇪ハンブルク発 - ドイツの名門ハンブルク州立歌劇場で2025年夏、新たな芸術体制が始動した。45歳の気鋭演出家トビアス・クラッツァー氏(Tobias Kratzer)が芸術総監督(インテンダント)に就任... -
グラインドボーン音楽祭で再び輝く『カーチャ・カバノヴァ』
2025年夏、英国南部の田園地帯で開催されているグラインドボーン音楽祭(Glyndebourne Festival Opera)で、レオシュ・ヤナーチェク作曲のオペラ『カーチャ・カバノヴァ』が再演されています。上演期間は8月3日〜8月23日まで。演出はダミアーノ・ミケレッ... -
Salzburg Festival 2025:クリスティアン・ブレックス、カラヤン若手指揮者賞を受賞
ザルツブルク音楽祭は、2025年の「Herbert von Karajan Young Conductors Award(カラヤン若手指揮者賞)」の受賞者として、ドイツ出身のクリスティアン・ブレックス氏を選出しました。国際審査員団の満場一致の評価を得ての快挙です。(公式プレスリリース... -
カザフの新星 Aigerim Altynbek、CLIP2025で圧勝 — 今、彼女に注目すべき理由
2025年夏、イタリア・ポルトフィーノからオペラファンを熱くするニュースが届きました。カザフスタン出身の若きソプラノ Aigerim Altynbek(アイゲリム・アルティンベク) が、国際オペラコンクール CLIP(Concorso Lirico Internazionale ... -
【体力おばけ】ピョートル•ベチャワが41時間でワーグナー2公演
ドイツ・バイロイト発 - ポーランド出身のテノール歌手ピョートル・ベチャワ(58歳)が、クラシック音楽界で極めて稀な挑戦を成し遂げた。ミュンヘンのバイエルン州立歌劇場でワーグナーの楽劇「ローエングリン」のタイトルロールを歌い終えてから41時間足... -
世界的ソプラノ、ルネ・フレミングの演出家デビュー公演が大成功
アスペン音楽祭《コジ・ファン・トゥッテ》は大成功で幕 2025年7月21日、23日、26日にコロラド州アスペンのウィーラー・オペラハウスで上演された、ルネ・フレミング演出によるモーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》が全日程を終了しました。世界的ソプ... -
ロイヤル・オペラ・ハウス 終演後にパレスチナ旗 舞台上で小競り合いも
2025年7月19日、ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスで上演されたヴェルディ作曲《イル・トロヴァトーレ》の千秋楽カーテンコール中、出演者の一人がパレスチナの旗を掲げ、舞台上でスタッフと揉み合いになる一幕がありました。この行動は、観客だけでなく... -
チャイコフスキーの“封印された傑作”《Mazeppa》
「なぜこの作品がもっと知られていないのか?」その問いは、観客の間だけでなく、批評家の間でも繰り返し語られています。 チャイコフスキー作曲のオペラ《Mazeppa(マゼッパ)》が、2025年6月、イギリスのGrange Park Operaで英国初演され、The Timesをは... -
夏でもオペラが楽しめる──南イタリア注目の古典復活祭:「ヴァレー・ディートリア音楽祭(Festival della Valle d’Itria)」を知る
例年マニアックだからこそ面白い──2025年のテーマは「戦争と平和」 写真 © Festival della Valle d’Itria出典: 公式サイト 写真:LPLT/Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0) 目次 はじめに:この音楽祭は何が“特別”なのか 歴史と背景:1975年創立〜今日まで... -
夏の湖畔、幻想的オペラ体験 — ブレゲンツ祝祭(オーストリア)
夏の湖上ステージで楽しむオペラ——オーストリア「ブレゲンツ祝祭」の魅力 © Bregenzer Festspiele 目次 はじめに:湖上ステージとは 2025年の注目作品『魔弾の射手』 夏に楽しむオペラの魅力とは 湖畔ならではの演出と音響技術 問題にもなる天候リスクとそ...