半導体大手NVIDIAの社長がサンフランシスコ・オペラに5百万ドルを寄付
アメリカ・サンフランシスコを代表するオペラ団体、サンフランシスコ・オペラ(San Francisco Opera)に、半導体大手NVIDIAの社長である ジェンセン・フアン(Jensen Huang/黄仁勲)氏とその妻 が、年間500万ドル(約7〜8億円)という大口の寄付を行うことを発表しました。
この寄付は単年ではなく、複数年にわたる継続的な支援となる予定で、近年資金難に直面しているオペラ界にとっては、非常に大きなニュースとなっています。
サンフランシスコ・オペラは、世界的に有名な歌劇場でありながら、コロナ以降の観客減少や運営コストの上昇などの影響を受け、上演作品数を減らさざるを得ない時期もありました。そうした背景の中での今回の寄付は、多くの関係者やファンに注目されました。
寄付は新作オペラ『The Monkey King』にも使用
今回の支援の一部は、作曲家 フアン・ルオ(Huang Ruo)、台本家 デヴィッド・ヘンリー・ホワン(David Henry Hwang) による新作オペラ、
『The Monkey King(孫悟空)』の制作費にも使われる予定です。
『The Monkey King(孫悟空)』は、中国の古典文学『西遊記』に登場する孫悟空を題材にした作品で、アジアの文化を背景にした物語が、サンフランシスコ・オペラという大舞台で扱われる点も注目されています。
この作品のために寄付が決まっていたのか、あるいは寄付が先に決まり、その一部がこの作品に使われることになったのか、明確な時系列までは公表されていません。

寄付を行ったジェンセン・フアン氏とは?
ジェンセン・フアン氏は台湾生まれで、後にアメリカへ渡り、1993年に半導体企業「NVIDIA(エヌビディア)」を創業しました。
同社はもともとゲーム用のグラフィック技術で知られていましたが、現在は世界の最先端分野で重要な役割を担う巨大企業へと成長しています。
フアン氏自身がサンフランシスコ・ベイエリアに長く関わってきたこともあり、今回の寄付は「地元の文化を支えたい」という思いも背景にあると考えられています。

NVIDIA(エヌビディア)はどれほど大きな会社なのか
今回、サンフランシスコ・オペラに寄付を行ったジェンセン・フアン氏が率いるエヌビディア(NVIDIA)は、世界でもトップクラスの規模と影響力を持つ半導体企業です。
同社は1993年に設立され、当初はゲーム向けのグラフィック技術で知られていましたが、現在では世界の最先端技術を支える企業のひとつとして名を知られています。その名前は、ニュースや投資の話題、ビジネス記事などでも頻繁に登場し、「最も勢いのある企業のひとつ」として語られることも少なくありません。
そのトップに立つ人物が、年間500万ドルという金額をオペラ界に寄付するという決断をしたことは、今回のニュースが特別な意味を持つ理由のひとつと言えるでしょう。

大口寄付がもたらす影響
近年、世界中の多くの歌劇場が資金面での課題を抱えています。そんな中で、年間数百万ドル規模の個人寄付が行われることはとても珍しく、
- 劇場にとっては 大きな支え
- 観客にとっては 「この場所はまだ終わらない」という安心感
- ファンにとっては 「次のシーズンに期待できる」理由
となる出来事です。
今後、サンフランシスコ・オペラがどのような演目を発表し、新作や若手育成にどのような力を入れていくのか、注目が集まっています。

まとめ
正直なところ、オペラの世界に明るいニュースがあると、それだけで少しほっとします。
最近は多くの(特にアメリカの)歌劇場が右肩下がりの経済状況で、規模を小さくするだけでなく、「いつ潰れるかわからない」中で公演を続けている団体も多いです。
年間500万ドルという金額は、私たちの日常とかけ離れた世界の話ですが、それでもこの寄付によって守られる舞台があり、生まれる作品があり、救われる人がきっといるはずです。
サンフランシスコ・オペラがこれからどんな道を歩んでいくのか。しばらくの間、そっと注目していきたいと思います。

出典・参考リンク
San Francisco Opera — Jensen and Lori Huang Make Transformational Commitment to San Francisco Opera(2025年11月20日)
San Francisco Chronicle — Nvidia CEO donates millions to S.F. Opera


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